弊社で処理している亜鉛めっきは「溶融亜鉛めっき」いわゆる「ドブ漬け」との混同を避けるために
「電気亜鉛めっき」と呼ばれます。
又、一般的に言われるユニクロやクロメートはめっきではなく化成皮膜と呼ばれる皮膜であり、
通常は亜鉛めっき後、ユニクロやクロメートなどの各種 薬液槽に浸漬させる事で
めっき皮膜にクロメート皮膜を生成させます。
正式名所は「光沢クロメート」
通称「ユニクロ」
「白」「中和」と呼ばれる事もあります。
JISでは「CM1」と表記します。
外観重視で耐食性は各種クロメートの中で最低ですが、見た目に優しい空色色調のクロメートです。
JIS表記一例
Ep-Fe/Zn8-CM1
(鉄素地に亜鉛めっき8μm光沢クロメート仕上げ)
正式名称は「有色クロメート」
「黄色」「赤」「ジンクロ」「ダイクロ」「未中和」と呼ばれる事があります。
JISでは「CM2」と表記します。
外観は黄色~赤色外観で亜鉛めっきの中では一番ポピュラーなクロメートで、性能と価格のバランスが一番良いクロメートです。
JIS表記一例
Ep-Fe/Zn8-CM2
(鉄素地に亜鉛めっき8μm有色クロメート仕上げ)
一般名称は「黒色クロメート」
「黒亜鉛」「亜鉛黒」「黒クロメート」と呼ばれたりもします。
JISでは表記が無く末尾に「CM3」「K」「BK」「黒」と表記される事があります。
外観は「酢酸」タイプは深みのある漆黒、「リン酸」タイプは赤茶色となり、前者は良好な漆黒の黒色色調が得られるも耐食性は低く、後者は黒味に欠けるも高耐食です。(写真は酢酸タイプによる処理。)
一般名称は「緑色クロメート」
「グリーンクロメート」「オリーブ」とも呼ばれます。
JISでは表記が無く、略記も基本ありません。
外観は深緑の国防色で、耐食性はどのクロメートより高く、 主に自動車部品に採用されていました。(3価での緑色クロメートは無く、従って 現在純製品の自動車部品には採用がありません。)
環境対策、rohs対応された「光沢クロメート」です。
JISではまだ表記無く「CM1(3価)」と表記されたりします。
「3価白」「3価ホワイト」と呼ばれる事があります。
外観重視で耐食性は各種クロメートの中で最低ですが、見た目に優しい空色色調のクロメートです。
(ちなみにプロでも光沢クロメートは外観から3価と6価の見極めはできません。)
環境対策、rohs対応された「有色クロメート」です。
JISではまだ表記無く「CM2(3価)」と表記されたりします。
「3価耐食型」「3価有色型」「3価白」「3価ホワイト」「3価クリアー」と呼ばれる事があります。
外観は空色~薄黄色~薄赤色で、耐食性は6価有色クロメートに準じますが、「めっき膜厚」「浴温度」「浸漬時間」「不純物濃度」「ph」等で耐食性が大きく左右され、6価クロメートと違い管理のいい加減な処理(処理業者)の場合、耐食性も外観も著しく不出来な物となります。
又、比較的新しい処理ゆえに行き違いも多く、色見本の作成や「CM2(3価)」等の他の処理と混同されない明示された指示がトラブルを未然に防ぎ、不可欠です。
環境対策、Rohs対応された「黒色クロメート」です。
JISではまだ表記無く「CM3(3価)」「3価黒色クロメート」と表記されたりします。
ネジやナットの様な小物は比較的良い仕上がりですが、表面積が大きかったり形状が複雑な品物ほど黒味の表現が難しく、ケースによっては外観の要求品質のすり合わせが必要で、薬剤の老朽が早い上に管理もシビアな未だ開発半ばのクロメートでありますが、耐食性は6価リン酸タイプと同評価で外観も酢酸タイプに比べやや艶に欠けるも、変色退色も無く総合的に6価より良い処理と言えるクロメートと言えます。
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